プラグの役割と消耗

プラグの役割について

スパークプラグの役割はシンプルですが、バイクパーツの中でもかなり重要なものの1つです。

そんなプラグの役割とは、簡単にいえば火花をプラグの先から飛ばして、混合気に点火するということです。

そして、この時重要なのが適切な強さの火花を、適切なタイミングに飛ばすということです。

もしも火花を飛ばすタイミングがずれる、タイミングは適切だったが火花が弱い、などどちらかが適切でなければ、いかに完璧で良いエンジンを積んでいても、本来の力を発揮できなくなってしまいます。

 

最近のハーレーは特に、世界的な環境規制の厳格化に対応するために、混合気が薄い状態、つまり燃料が少ない状態でその重い車両を走らせようとしています。

混合気が薄いということは、点火しづらいので燃焼スピードが遅いので、プラグから正しいタイミングで火花が飛ばなければ正常に燃焼できないのです。

 

プラグというパーツについて

ハーレーではエンジンを進化させていく過程の中で、使用プラグも小さくなってきました。

その理由はエンジンの効率化を進めていくと、プラグが大きいと燃焼室内でスペースを取り過ぎてしまい、燃焼室の形状を適切に作ることが難しくなるためと言われています。

この他、小さなプラグであれば他パーツの邪魔をしづらく、混合気燃焼により良い条件の箇所にプラグの配置ができるため、プラグの小型化はエンジンの効率化アップにも貢献しています。

 

プラグには抵抗あり・抵抗なしの2種類あります。

この抵抗ありというのは、プラグ内にセラミックなどでできた抵抗体を内蔵しているもののことを言います。

プラグから火花が飛ぶ時に発生するノイズは、車両に搭載している電子部品への悪影響があって誤作動を起こしたり、テレビやラジオの受信妨害の原因になったりするので、これを防ぐために抵抗体を内蔵しているのです。

最近の主流は、抵抗ありのプラグになっています。

 

プラグが火花を飛ばしている部分が電極部なのですが、ここは混合気の燃焼のために常時熱にさらされます。

電極が消耗し正常な点火ができなくなるので、電極が受けている熱は適度に逃がす必要があります。

プラグが熱を逃がせる度合いのことを熱価と呼び、メーカーはエンジンに合った熱価のプラグを指定しています。

熱価は、プラグの品番に記載されている数字であり、この数字が大きいものほど熱が逃げやすく、数字が低いものほど熱が逃げにくいプラグである、ということになります。

熱価は小さすぎても大きすぎても駄目で、きちんとエンジンに合ったものを使わなければ危険なこともあるため、しっかりと確認してから選びましょう。

 

プラグが消耗する理由とは

エンジンによって差はありますがハーレーが通常走行している時、プラグから火花が飛んでいる回数は、1分あたり約2000回です。

1時間あたりだと12万回ほどにもなるわけです。

火花が飛ぶのはほんの一瞬かもしれませんが、電極は5000度から50000度とも言われる温度にさらされているのです。

そのように過酷な環境で働いているのがプラグであり、酸化、摩耗して消耗するのは当然とも言えます。

最初は電極が角張っていますが、摩耗すると丸みを帯びて火花が飛びづらくなってしまうだけでなく、電極周りにカーボンが付着してしまうとカーボンを伝って電気が逃げてしまい、火花が弱まってしまいます。

 

このように、プラグというのは消耗品なのです。

交換目安は、10000km程度です。

それ以上になっても使用はできますが、混合気が不完全燃焼を起こしたり、燃費が悪化したりと良いことはないので、きちんと交換することをおすすめします。